
こんにちは!「6人家族のLife Labo」運営者のDPです🏠✨
今日は、私たち家族にとって大きな山場を乗り越えた、愛犬アルティの手術についてご報告させてください。アルティは先日、「脾静脈-後大静脈シャント」という難病の手術を受け、ひとまず無事に成功しました!
シャントの完全結紮という最良の結果が得られ、術後のアンモニア値もすでに正常値に戻っているという、本当に奇跡のような経過を辿っています。
この記事では、「検査しなければ病気だと気づかなかった」アルティの発見の経緯、完治を目指した外科治療の決断、そして高額な手術費用80万円の詳細まで、同じ病気で不安な日々を送る飼い主さんへ、私たちのリアルな体験と専門的な情報を包み隠さずお伝えします。
1. 奇跡の発見!元気な7か月に潜んでいた脾静脈-後大静脈シャント

門脈シャント(門脈体循環シャント:PSS)とは、肝臓へ流れるべき血液の一部が、異常な血管(シャント血管)を通って全身に流れてしまう病気です。血液中の毒素(特にアンモニア)が処理されず脳へ運ばれ、痙攣などの神経症状を引き起こします。
門脈シャントにはいくつかの種類がありますが、アルティが患っていたのは**「脾静脈-後大静脈シャント」**という、脾臓の血管から大静脈へ血液が迂回してしまう珍しいタイプです。

「おや?」と思った時にすぐ検査を。診断のきっかけと初期症状
アルティの場合、最も驚くべきことは、術前の自覚症状がほとんどなかったということです。
多くの門脈シャントの犬は、食後の痙攣や食欲不振、ぐったりするといった神経症状を見せますが、アルティは7か月と若く、いつも元気いっぱいでした。
発見のきっかけは、飼い主である私が「いつも見ている中で、何かおかしいかも?」と感じた些細な違和感でした。
- 違和感①: 同月齢の子に比べて痩せ型であること。
- 違和感②: 水を飲む量が多い気がしたこと(多飲)。
この些細な直感をかかりつけの獣医師に相談し、血液検査をお願いしたところ、アンモニア値の異常が発覚し、そこから二次診療施設での専門的な検査を経て、脾静脈-後大静脈シャントと確定診断に至りました。
私たちの経験から、「いつも見ている自分が”おや?”と思うことがあれば、躊躇せずに検査や相談を行うこと」が、病気の早期発見につながる最も重要なノウハウだと強く感じています。
2. 完治を目指す外科手術を決断!その理由と二次病院への紹介

門脈シャントの治療には、食事療法や投薬による内科的治療と、異常なシャント血管を閉じる外科手術があります。
7か月という若齢が後押しした「外科治療」の決断
獣医師とも相談し、アルティはまだ生後7か月と非常に若く、体力があること、そしてシャントが先天性である可能性が高いことから、完治が望める外科治療(手術)を選択しました。
- 内科治療の限界: 内科治療は症状の進行を遅らせることはできても、シャント血管そのものは残るため、生涯にわたる投薬管理と、いつ痙攣などの重篤な症状が出るかという不安が残ります。
- 外科治療のメリット: 手術によってシャント血管を閉じることで、肝臓の機能回復と完治を目指すことができます。将来的なQOL(生活の質)を考え、私たちは外科治療を選択しました。

専門医の存在:かかりつけ病院から二次病院への紹介
この難病の治療には、高度な専門知識と豊富な手術経験が必要です。私たちは、かかりつけの獣医師の判断により、門脈シャントの専門的な経験値を持つ二次診療施設を紹介いただき、そこで手術をお願いすることになりました。
専門性の高い病院を選んだことは、治療の成功率を高める上で極めて重要でした。
👉犬のシャント確定診断。手術を決めた理由 | 6人家族のLife Labo
3. 手術は無事成功!アンモニア正常化と術後の経過

手術は、シャント血管を完全に結紮(閉じること)することが目的ですが、急にシャントを閉じると門脈の血圧が急上昇し、門脈圧亢進症という命に関わる合併症を引き起こすリスクがあります。
門脈圧をモニターしつつ「完全結紮」に成功!
アルティの手術は、熟練した専門医の手によって慎重に行われました。
獣医師からの説明によると、手術中、門脈圧を厳密にモニターしつつ、シャント血管の**「完全結紮」**に成功したとのことです。完全結紮とは、シャント血管を完全に閉じることができた状態を指し、完治に大きく近づく最良の結果です。
術後の奇跡的な回復:アンモニア値がすでに正常に!
手術直後、シャント血管を通っていた血液が全て肝臓に流れ始めたため、肝臓が毒素の処理を再開します。この効果は驚くほど早く現れました。
- 術後のアンモニア値: 手術から間もないにもかかわらず、血液中のアンモニア値はすでに正常値に戻っていることが確認されました。これは、肝臓の機能が正常に戻り始めている動かぬ証拠です。
術後の心配事:痙攣予防と食欲の回復
門脈シャントの犬は、術後に急激な血流の変化によって痙攣を起こすリスクがあります。
- 痙攣対策: アルティは術前にお薬を処方されており、そのおかげか、今のところ術後の痙攣は全く出ていません。
- 麻酔からの目覚めと食欲: 麻酔からの目覚めも非常によく、元気もあり、ご飯も自力で食べられているとのこと。小さな体で大きな手術を乗り越え、驚異的な回復力を見せてくれています。
今後は、**術後のTBA(総胆汁酸)**を食前、食後に測定し、肝臓機能の回復状況を客観的に確認していく予定です。
4. 【重要】門脈シャント手術にかかった費用80万円とペット保険の重要性

難病の治療で飼い主が直面する大きな課題の一つが、高額な医療費です。
アルティの手術費用は80万円
今回のアルティの脾静脈-後大静脈シャントの手術と、術前術後の専門的な検査、入院にかかった総費用は、概算で約80万円でした。
| 費用内訳(概算) | 項目と内容 | 費用(円) |
| 術前検査・診断 | エコー、CT、特殊血液検査など専門的な診断費用。 | 約10〜15万円 |
| 手術・麻酔費用 | シャント完全結紮、門脈圧モニタリング、執刀専門医の費用。 | 約50〜60万円 |
| 入院・術後管理 | 術後の集中治療、投薬、専門看護など。 | 約10〜15万円 |
| 合計 | 約80万円 |
高額医療への備え:ペット保険の検討を強く推奨
この80万円という費用は、私たち家族にとって決して小さな額ではありませんでした。しかし、「完治を目指したい」という思いと、アルティの命を守るためには必要な出費でした。
もし、ご自身の愛犬が高額な治療を必要とした際、経済的な理由で選択肢を狭めてしまうことだけは避けてほしいと心から願います。
- ペット保険の役割: 定期検診は対象外でも、病気や手術の際の自己負担額を大幅に軽減してくれます。特に犬の門脈シャントのような外科手術が必要な難病は、保険の価値が最大化されるケースです。
高額医療の現実を知った今、私はすべての飼い主さんに、ペット保険について真剣に検討することを強く推奨します。
👉 子犬の去勢検査で判明した肝臓病の早期発見 | 6人家族のLife Labo
5. まとめ:家族の「おや?」を信じること。そして完治へ向けて

今回のアルティの闘病経験を通じて、改めて**「家族がいつも見ている直感」**の重要性を痛感しました。
- 鍵は早期発見: 元気に見えても、痩せ型や多飲といった、いつもと違った**「おや?」**という違和感を放置せず、すぐに専門医へ相談することが、若いうちに完治を目指す外科治療を選べた最大の要因です。
- 信頼できる情報と判断: 専門医の知識と、客観的な数値(アンモニア値、TBA)に基づく判断こそが、治療の正当性を裏付けてくれます。
今後は、食前・食後のTBA検査を行い、肝機能の回復を客観的に見守っていきます。アルティが完全に回復し、健康なドッグライフを送れる日が来るまで、私たち家族6人でしっかりとサポートしていきます。
同じ病気と闘う飼い主さんへ。諦めずに、信頼できる専門医を探し、一歩踏み出す勇気を持ってください。アルティの体験が、その一助となれば幸いです。
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